自成道とは
時津賢児代表師範が気功・太極拳・意拳・武道の技を融合させて組み立てた、生涯を通して行なえる武道です。
以下にその方法論を簡潔に紹介いたします。
《時津賢児 著 武道の力より》
武の道に完成ということはなく、限りない道を上昇的に進んでいかねばならない。そのためには羅針盤が必要でそれが方法論だ。
武道では年をとっても強くなれるという。それが可能だとすればそのロジックは若い者が中心になる競技スポーツのそれとは異なっているはずだ。
人間の身体は年とともに変化する。若いあなたが楽にできることが、できなくなる時期が必ずくる。その年になっても有効な技を使えるかどうか。それが生涯武道の課題なのだ。
若い時だけしかできない武だと道はそこで途切れてしまうから道の実践にはなりようがない。だから武の道であるためには効果的な身体論に立った武の技術が必要になる。
その方法論というのは端的に言えば一般的な体力が落ちていく年齢になってどのような稽古をすれば身体能力を更に伸ばすことができるかである。それが「第二次身体能力」であり、これを備えた身体を「武道的身体」と呼ぶ。
過去の歴史を眺めてみると、達人のレベルに達した人は、何らかの方法で第一次身体能力を超えたもの、第二次身体能力というべきものをつかみ、これに依存することによって長い道を歩んでいることが分かる。
五十代から八十代、できれば更に進んでいくためには、第二次身体能力を磨いていかねばならない。そこで「連鎖筋肉系」というキーワードでこれを考えていく。
連鎖筋肉の感覚を見つける要点は「力を入れること」ではなく「力を抜くこと」である。鍛錬運動をやるときできるだけリラックスして「力の抜き方」に注目してやることである。
意拳では站とうという立ち稽古を行なう。これの主な目的は多数の連鎖筋肉系を作っていくことに他ならない。
何も持たないで物を「持った」感じを作り、その身体感覚を育てていく。イメージすることによって生じる身体の内部感覚に意識を当てて具体的な身体感覚を生み出す。その意識活動のことを意念という。
●自成道の稽古内容
自成道の方法論を三段階のカリキュラムで組んでいる。
第一は健康を維持し、かつ増進していくためのエクササイズ。これは矢山気功を全面的に応用している。
小周天気功と大周天気功を行なうことで生涯武道の基礎としては十分であろう。これは背中の筋肉群を活性化し、強化することになり、連鎖筋肉系の感覚の基礎を作る上で大きな効果がある。
第二は気持ちの良い動きで身体を練っていく。
これは気功法の実践で得た感覚を基にして動く運動で、太極拳の套路の稽古と意拳で試力と呼ばれるゆっくり運動を元に行なう。
第三は自成武道、すなわち武道の技の稽古である。ここでは速く動き、強い力を出す訓練をするとともに技の使い方を厳密に吟味しながら稽古する。動く稽古と並行して立禅をする。その上で組手の稽古で、技の有効性を検討する。
この三段階のカリキュラムを総合して、第四のエネルギーダンスというのを考案した。
これは、気功・太極拳・意拳の三つの要素を融合させたもので、簡単に述べると、ヨーガでいうところのチャクラを気功の訓練によって活性化する。背骨を動かす運動はそのままチャクラの刺激になる。
極めてゆっくりとした動作から始め、気持ちよく動いていくうちに、自ずから動きは次第に速くなる。動くにつれてエネルギーが高まり、爆発的に力を出す訓練が自然にできてくる。エネルギーをある程度発すると動きはまた次第にゆっくりとなっていき、立禅の形におさまってゆく。
以上のように自成道の実践は四段階からなっているが、実際にはどの部門から手を付けてもよい。
〈時津賢児 著 武道の力より〉
自成道名古屋支部
当道場は名古屋支部道場として正式に時津先生から認可された道場です。代表の私は、若い頃からプロボクシング、フルコン空手、柔道等の様々な格闘技を学んできましたが、年齢による体力の衰えや、体の故障からこれ以上のレベルアップは不可能と壁にあたっていた時、ふと一冊の本を手にしたのが時津流自成道との出会いでした。還暦を過ぎた今現在も武道を元気に修行できるのは自成道の基本があるおかげだと自負しております。自成道の五段に加え、合気道五段、沖縄空手五段、護身術功朗法五段、他に新たに修行進行中の武道もあります。
ぜひ年齢、性別にこだわらず、自成道を生活の一部として取り入れていただけたらと思う次第です。
代表 水谷秋彦
■ 練習風景
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